鉄塔・鉄構事業

当社は、送電用鉄塔や通信用鉄塔などの鉄塔類のリーディングカンパニーとして、これらの設計・製作・工事・診断・メンテナンスおよびこれらに関わる研究開発を行ない、全国各地の電力エネルギーと情報コミュニケーションのネットワークの構築と維持発展に貢献しています。             

更に、太陽光や風力などの再生可能エネルギー発電用鋼製支持物やその電力を主要送電網につなぐアクセス送電線鉄塔など、時代のニーズに合わせた事業展開も行っています。

送電用鉄塔の例

通信用鉄塔

官公庁や民間通信事業者（携帯電話他通信会社、電力会社、放送会社、JRグループ会社など）が、安定した通信や放送網を構築するための鉄塔の設計・製作・工事・診断・メンテナンスなどを行っています。

再生可能エネルギー関係

風力発電鉄塔や、太陽光発電パネル架台の他、再生可能エネルギー事業者と電力会社の幹線を結ぶアクセス送電線の設計・製作を行っています。

景観デザイン鉄塔

機能面はもちろんのこと、景観調和やデザイン性を重視した鉄塔のコンサルティング・景観シミュレーション・設計・製作などを行っています。

DC標準品

鉄塔周辺付帯設備として、以下のような当社オリジナルの製品（「DC（デンロコーポレーションの略称）標準品」）を取り揃えています。

「昇塔防止器」は、第三者が鉄塔に昇ることを防ぐために設置する付帯設備です。主柱材用・腹材用・全面遮断など取り付ける場所や部材種類に応じ、さまざまな形や機能のものを取り揃えています。主柱材用は昇塔する際に水平に開放することもできます。

収納梯子「ノンクラッド」は、関係者以外の昇塔を防ぐために通常時は収納・施錠し、必要な時だけ広げて使用できる製品です。局舎等の屋上に上がるために仮設梯子を用意する必要もありません。電柱用・アングル鉄塔用・パイプ鉄塔用・局舎壁面用などを取り揃えており、特殊品対応も可能です。

「マイウェイ」は林道や小川などに設置する組立簡易橋で、「マイステップ」は急な斜面などに設置する組立階段で、安全に通行できる製品です。また、分割されていますので運搬・据付が容易です。さらに、溶融亜鉛めっき加工を施した鋼製のため、長寿命・メンテナンスフリーの製品です。

「基礎据付台」は、鉄塔の最下主柱材の下に設置し、上下の高さ調整はもちろん、左右や傾きの角度調整が容易となり、基礎材の据付作業を容易にする製品です。建方工事現場での寸法出しの作業を安全確実かつ効率よく行うことができます。

鉄塔頂部や腕金に取り付ける物理的に営巣を防止する営巣防止装置「トリス・トップ」、鋼管端部に取り付ける営巣防止金具「かんたんチェック」、鉄塔のボルト抜き取りを防ぐ「円形固定ナット」など、鉄塔に関する様々な付属品を取り扱っています。

タワーメンテンナンス

重要なインフラ設備である塔状鋼構造物は、通常、表面に溶融亜鉛めっきが施されており、高い防錆効果があります。しかし立地条件によっては比較的短期間で経年劣化してしまい、溶融亜鉛めっきが摩耗していきます。その結果、防錆力が失われて、塗装や部材交換に、多くの費用が掛かってしまうことがあります。             

当社では、以下のようなメンテナンス技術を用いて、お客様のあらゆるニーズにお答えしています。少しでもお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。

• • めっきの画像解析を含む余寿命診断
  • ロボットによる鋼管材の内面調査・内面補修工事             
  • 地震などによって傾いた鉄塔の矯正を行う「不同変位対策工事」           
  • 送電線下の構造物や樹木との離隔距離を確保するために鉄塔の高さを増す嵩上げ工事             
  • 搭載する架線やアンテナの変更検討のための強度計算、調査、試験、アフターケアなど

研究開発

当社は、鉄塔実規模載荷試験場や各種試験設備を保有しており、お客様からの委託研究、大学等研究機関との共同研究、当社独自の研究を行い、新製品・新工法の開発や信頼性あるいは施工性の確認試験などを実施しています。その成果で特許取得をしたり、CIGRE（国際大電力システム会議）等の国際会議や国内外学会等での技術発表を行っています。

また、1983年以降、技術情報誌『デンロ技報』を年2回欠かさず発行しており、技術論文の発表や製品紹介なども行っています。