私が所属する資材部では、全社で使用する鉄鋼の調達をとりまとめて担当しています。経営的視点から、大手製鉄メーカーとどのようにWin-Winの関係を維持していくのか、価格交渉をどのように行うのか、工場の鉄鋼在庫量をどのようにコントロールするかを立案します。その他、修繕工事やIT機器の導入なども含めた幅広い購買業務も資材部の仕事です。
私たちは、鉄塔を製作するという仕事を通じて、電気や通信といった社会インフラ整備の一端を担っています。仕事の大きさは、大規模なプロジェクトから比較的小規模なものまでさまざまですが、お客様が当社を評価してくださるポイントは仕事の大小ではなく、ご要望にしっかりと向き合って仕事を確実に成し遂げる点に尽きると思います。このような企業風土を途絶えさせることなく、お客様の声に応え続けることが最大の課題と考えます。
困難な仕事をやり遂げるためには、関係者との信頼関係、チームワークが何より大切です。そして、社内の調達方針や希望納期について取引先に丁寧に説明し、Win-Winの関係を維持・発展させていくこと。これこそ資材部の役割であり、それを果たし続けていくことにやりがいを感じます。
日本には古来より言霊という考え方があります。「物事がよくなる」と口にすれば事態は好転するし、逆に「悪くなる」と口にすれば事態は悪化するものだと思います。とりわけ自分自身に対して発する言霊は、強く作用するように思います。逃げ出したくなるようなことは誰にでも起こりますが、そんなときこそ「大丈夫、今回も乗り越えられる」と、自分自身に良い言霊を発するように心がけています。愚痴をこぼすのではなく、まず取り組むこと。そうすれば、案外早く乗り切れるものだと考えています。
資材部は、本社資材・工場資材という構成の事業所をまたいだ組織です。本社資材の大きな役割は、鉄塔を生産するための主要材料である鉄鋼の安定的な調達。一方、工場資材の大きな役割は、社内スタッフの努力によって出来あがった製品をお客様にお届けする物流機能です。それぞれがタイプの異なる取引先と接するのですが、そのとき資材担当者は、品格や人間味を評価されることになります。最後はやっぱり「人」が大事。会社の方針を理解し、人として信頼されるふるまいを心がけ、「この人だからやろう」と思っていただくことが重要です。
また、資材部は事業所をまたいだ組織ですので、全員が顔を合わせる機会はなかなかありません。しかし、会社の利益により貢献するためには、事業所間の横のつながりを今以上に強くし、チームとしての資材部の力を高めることが大切です。そのために今後は、各事業所の巡回・全体会議の実施などを通して、風通しの良い環境を構築していきたいと思います。
1~2年目
経理部で買掛金管理の仕事を担当。当時の経理部長から会社のお金の取扱いについて、厳しく指導を受ける。
3~12年目
本社資材で、鉄塔製作に使う溶接ワイヤーなどの調達を担当。
13~14年目
丸亀工場の資材課で管理職としての1年生の経験をする。年長の部下に対する労務管理が未熟で毎日、部下から怒られる。これが以後の成長の糧に。
15~17年目
本社資材で、鉄塔の主要材料である鉄鋼を調達するサポートや、鉄塔の副資材の調達を行う。
18~20年目
八尾工場の資材課で、プラント設備に使われる多種多様な部品の調達を行う。
21年目~現在
本社資材で、鉄塔の主要材料である鉄鋼の調達や、工場の鉄鋼在庫量のコントロールを行う。その他には、修繕工事やIT機器の購入といった幅広い購買も担当。
7:30出社
鉄鋼の業界新聞からマーケットの情報収集。一日のスケジュール確認。メールチェック。
8:00受注情報確認
最新の仕事の受注情報を確認する。また、部下への仕事分担を検討。
9:00商談準備
商談に必要な資料を準備。
10:00商談
取引先との商談。
11:00問い合わせ対応
社内からの、鉄鋼製品や副資材の見積もり・納期に関する問い合わせに対応。
12:00昼食
社員食堂で昼食。
13:00商談準備
14:00商談
15:00鉄鋼の発注資料作成
受注情報と工場工程を分析し、鉄鋼の発注計画を立案。
17:00稟議書作成
工場の修繕工事発注に関する稟議書作成。
17:20退社
翌日のスケジュールを確認し退社。
18:00帰宅時間
一時間弱の帰宅時間で好きな音楽を聴いて、公私を切り替える。
20:00夕食
夕食を食べて、家族との会話の時間。
22:00就寝
翌日に疲れを持ち越さない。